テーマ:短歌

短歌人4月号より その3 会員2 会員1

ふつくらと煮つめて蜜の色となりし金柑を小さき器に盛りぬ     吉田郁子                           小;ち    金の色と甘い香りと、作者の指先。 「てきへいをたくさんころしてください」と書かされたりき慰問の文に     谷たか子    来た道!、否、行く道? …
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短歌人4月号より その2 会員2

ポケットのティッシュ探るが見当たらず鼻をすすると密かに甘し     木村昌資    昭和ね。 日はかなり短くなった役職で呼ぶ習慣を覚えてからは     佐藤ゆうこ    ここは上司を呼ぶ時に、役職で呼ぶ職場なのだろう。    名前があるのにね。 漬け樽の木の香も少し残りたり塩…
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短歌人4月号より その1 会員2

珈琲の湯気のゆたかにのぼるときしづかに雨は降りはじめたり     桐江襟子    降り始めの雨の音、気配、匂ひ、そして珈琲の香。    しづかで、ゆたかな時間がここにはある。 昼過ぎに初雪となり全員で窓の方まで歩いて行った     相田奈緒    授業中なのか、仕事中だったのか。  …
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「あけましておめでとう」

  あけましておめでたう 二十通ばかりの賀状をよろこびていくたびも読む友より師より おめでたうございますなど口口に氏神さんにつづく石段 帰省の子ら連れて犬つれ猫をつれ氏神さんに柏手をうつ 社殿では氏子がよりてにぎやかに年始の祝詞がはじまるを待つ 初春の校庭にきて凧揚げを、否カイト揚げ…
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短歌人3月号より その3 会員2

べからずと子に諭されし一人旅しからば望まむ公募のクルーズ     那須京子    若い頃から一人旅をしてこられたのでせう。    しからば、がいいなぁ。わたしもピースボートで一人旅をしたい! 年の瀬は猫の手さえも借りたくて「OKグーグル」窓拭きしてよ     五十嵐真希    流行りの…
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短歌人3月号より その2 会員2

アップルパイいちご大福つくる妻 職退きてより乙女のごとし     田上義洋    いやはや、仕合わせ。 いまいまの大天守台跡石垣の獣らの体に生ゆる花花     平田侑                        体;たい    この作者には独特の律や調べがある。    体、の使い方、花々と…
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短歌人3月号より その1 会員2

たうたうとお湯を注げり内定をやうやく得たる子のゆたんぽに     桐江襟子    うれしい!、のあとから浮き浮きとしてくる気持ちが、たうたうと、によく出てゐる。    ゆたんぽ、が好いなぁ。 ランドセル背負って出た家がぺちゃんこになるのを二秒待つ 願う     国東杏蜜    子供つて…
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秋はおしまひ

  秋はおしまひ アラスカの氷河崩れるときのまを消音でみる歌会よりもどり フォートマクマレーの原にオーロラを見しこと体育座りなどして ご長寿の香典返しにキャラメをつける習はしゲゲゲ忌に知る 海ちやんほら夕焼けきれい空も雲もいろんな赤にそまつてゐるよ 谷すぢに銀杏いつぽんありふれば…
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短歌人2月号より その4 会員1

立ちなさいお茶が欲しいの午後二時の私がわたしに命令下す     青木みよ    わたしなどすつかりお尻が重くなつちまつて。    私も私に命令しませう。 土手焼とぬたを注文したあとの酒の肴に貪着は無し     たかだ牛道    貪着は頓着と同語源、とある。    善き酒飲みであることよな…
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短歌人2月号より その3 会員1

上空を滑空しつつときをりは風に溺るる隼か、あれ     西五辻芳子    隼が急に高度を下げたり、旋回したりするさまを詠んでゐる。    結句、あれ、で読む者は上空を振り仰ぐ。 店内ではぐれた夫に手を振れどいたっずらっ子のように走って来ない     高木律子    ちよつと焦れてゐるか…
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