「三日月」
三日月
地質学者の子供にあれば巡検に付き来たりけり捕虫網持ち
またたびの熟れ実は舌に甘し辛しにやーごと言ひてふたつ食べたり
断層露頭見学中止となりにけりキイロスズメバチ生息すれば
道の駅「あらエッサ」には柳川風どぜう鍋あり安来市なるも
少女なりますぐな髪を耳にかけラーメンをすする真面目な顔で
風がきて軒にさがりし蜘蛛の巣も蜘蛛も小虫も消えてしまひぬ
三十年余りを暮らす家であるもはや我が家といふべきである
表情筋ことに口角の歪むとき批判をせむとするとき人が
ぬかるみを歩くとおもふ日日に三日月うすく透きとほりたり
もういいよひとつ許してあげるからひとつ許してそしてお仕舞ひ
夕方に散歩をすれば黒柴としりあひになる遠慮はあるが
ずいぶんと久しぶりの記事です。
冬は、閉じてしまう。









