短歌人2月号より その3 会員2 会員1
音楽に合わせて開く花火ならダンス始める酔い人我は 桃林聖一
冬の花火見物らしい。 いやはや、何とも楽しくなる。
結句「酔い人我は」を裏切るダンスや良し。
つね「ぼく」をつかいゐる子が「俺」などと言ふを聞きつつ甘栗をむく 桐江襟子
少年は甘酸ぱい。 母の眼差しも甘酸ぱい。
甘栗の堅いけれど力加減でパキリとむけるあたり、なんとも巧い。
玻璃越しの冬の日差しに月桃はけさあたらしき若葉をひろぐ 古川陽子
晴れやか。 定型の力。
これより会員1
こころしてテレビに見ておりにんげんの女のためのあらゆる美容 芦田一子
まつたくもつて、街は美女で溢れかへる。
二句八音「に」が利いてゐる。
『連山』に茂吉詠みたる大連を『ラストレシピ』に観るが楽しき 川上圭造
そうか、映画『ラストレシピ』は、大連が舞台だつたのか。
皮つきの柿かぶりつき植木屋の新人仕事が滅法早い 村井かほる
滅法、がカッコいい。
池波正太郎当たりの時代劇を彷彿する。

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