『短歌人』 2008-5

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 未必の故意

ばたむ。ドアは閉ざされそれつきり わたしのピアスをさがさなくつちや

消音のテレビのまへにくしやくしやのかたまりがゐて それは毛布

ううううと洗濯機まわるうるさくはないけど癇に障るうううう

よろよろと真冬のチャバネゴキブリはかゆきかくゆきザムザになれぬ

叫ぶとき空気はすべて吐きだされからつぽとなる 性愛といふ

ぐだぐだの今日がをはつてぐだぐだの明日がはじまるまで 真裸で







ぴこぴこ



この記事へのコメント

2008年04月27日 20:26
3首目、すごく好きです。
視覚的に対称に配置された「うううう」ですが、後ろの方には前のに付け加わるあれやこれやがあって。
2008年04月27日 21:35
☆希理子さん
ありがとう。
なんだか、変な歌、ってわれながら思っているのです、歌として成立しているのなぁ、なんて。
ごく素直に出てきた歌なのですが。
tamaya
2008年04月27日 21:44
こんばんは。今回の文さんの6首、とても新鮮で面白かったです。例ふればフォークシンガーが突然ロックを歌い出したみたいな・・・ それでも4首目の「かゆきかくゆき」などはそんじょそこらのロッカーには歌えまい、というようなフレーズですよね。
新しい文体を作り出されたなあ!と思って読みました。5首目などはずーっと記憶に残る歌になりそうです。
6首目は誌面では「ぐだ“く”だの今日が・・・」になっていましたがこれは誤植?
2008年04月27日 21:59
☆tamayaさん
>新しい文体を
と言うわけでもないんです。苦し紛れみたいなもんで。もっとも、苦し紛れでも、言葉が出てくればいい訳で、ただいま失語症みたいな状態で、ピンチです。

4首目、chitetsuさんの切磋歌会に出した歌を推敲したものです。歌会の皆さんありがとう。
6首目は「ぐだぐだ」です。「ぐだくた」は誤植です。
tamayaさんのコメントを読んでようやく気付きました、はぁ。
りりん
2008年04月28日 18:42
どれもどれも好きです。本当にすごいですね。
一首目は,こういう展開になったのですね。なるほど!と思いました。
2008年04月28日 21:01
☆りりんさん
そう、こういう展開になっちゃいました。
それでも、これが良かったのか、まだ自分でも答は出ていません。下の句、いかようにも動きそうですものね。
やねうらねこ
2008年04月29日 21:34
文さん
 ほんとに…この一連はすごいですね。
 三首目や五首めにもひかれるけれど、好みで言うと一首目が一番すきかな。こんな歌がならんだ歌集があったら、たぶん即買いますね! (^^)
 
2008年04月29日 21:49
☆やねうらねこさん
やったー!
未来の歌集の予約、1個獲得♪

こういう感じの歌、たま~にできるんだけど、心理的にエネルギーがいって、なかなかできないのね。
どっかで切り替えが必要だとは解ってるんだけど。
ありがとう。
鈴雨
2008年04月30日 15:51
文さんワールド、すごいです。
・・・素敵とか素晴らしいとかいう晴れな形容では違ってしまうので、「すごい」としか言えないんですが。。
歌集、私も予約します!!!

tamayaさんのご指摘「ぐだくた」、私も気になってました。
誤植とわかり、ちょっとすっきりしましたが・・・
でも誤植自体は、いただけません。。。
鈴雨
2008年04月30日 15:54
あやっ;誤植を書き間違えるとんでもないヤツ。。
「ぐだくた」→「ぐだくだ」でした。
2008年04月30日 21:13
☆鈴雨さん
歌集、ご予約承りました~♪
ただし、1年半でようやく6首できましたので、あと10年ほどお待ちいただくことに~(^_^)b

誤植、あるのですねぇ。
とはいえ、無償でがんばってくださっている編集委員の方々には、頭が下がりますです。