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zoom RSS 短歌人8月号より その3 会員2

<<   作成日時 : 2017/08/06 21:33   >>

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真夜中の携帯電話そんなにも青くふるへてわたしを呼ぶな     古川陽子

   命令形は、せつないのだ。
   どうぞ、わたしを呼んで。


おみやげのシャネルのルージュぬりたれば人喰ってきた鬼のごとしも     桐江襟子

   ぬりたれば、つてずいぶんと古めかしいんだけど、それがシャネルのルージュと合つてる。
   しかも、人喰ひ鬼だぜ。


父と母、姉と弟もうずっと行方不明のようで紫陽花     高良俊礼

   家族との繋がりが薄らいでいる日日、紫陽花のしめやかな日々。
   血縁を求めているのだ。


早朝にぐわんぐわんとめまいして内耳のらせんに吹く青嵐     馬淵のり子

   ぐわんぐわん、のなんと力強いことよ。
   内耳のらせんは塔の高みを目指すらせん階段のようで、そこを風が吹きあがつてゆく。


椀あらふ夕べは聞こゆ山の歌いづくかに彼もくちずさみゐむ     住田のりを

   山の歌
   何時か或る日 山で死んだら ふるい山の友よ 伝えてくれ・・・


県境の夜の峠に人は来て哀しも犬を捨て去りてゆく     田上義洋

   犬畜生にも劣る人は来て





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