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zoom RSS 短歌人8月号より その1 会員2

<<   作成日時 : 2017/08/01 20:32   >>

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ジョバンニもカムパネルラももう遠い友達である夜空を仰ぐ     富樫由美子

   「銀河鉄道の夜」、ですね。
   わたしは高校生になるまで知らなかつたなぁ。


一片の雲なき青空ひろがりて空想力はねむらせたまま     田中佐智子

   こちらも、空を仰いでゐる一首。
   空を仰いでゐるのに、空想力は眠らせたままといふ。
   いえいえ、空想力をいつぱいお持ちだからこその、眠らせたまま。


閲兵は捧げ銃立つはつなつの卵黄しずかにくずれてゆけば     松岡修二

   閲兵と卵黄とどのやうにからみあふのか、わたしには分かりませぬ。
   せぬが、
   捧げ銃は、突つ立つ、へとなだれて、デーブルに立つコロンブスの卵の、卵黄が・・・
   なんて読まなくたつて、閲兵式の兵士とくずれゆく卵黄と、それだけで。


それぞれの正義あるらんうどん屋の店員声を荒げる十二時     亀尾美香

   三句以降が秀逸。
   初句二句は、言わなくてもいいかもしれない。


そら豆の指し示したる空のもとふうわり署名なき文を書く     清郷はしる

   そら豆つて、莢が天をさして実るのですつてね。
   初夏の緑濃く、太いそら豆の莢と、署名なき文との取り合わせが、謎をはらみつつ、爽快。


山菜の土を落として下拵へ手が似てゐると見せ合ふ姉妹     矢田敏子


   採つてきた山菜を掃除している姉妹です。
   そりやあ姉妹なんだから似てますよ。
   でも、改めて見比べて、それが「似ているとなると、ちょつと嬉しい。





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