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help リーダーに追加 RSS 『家族といふ』

<<   作成日時 : 2008/06/16 21:11   >>

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「家族といふ」

をりふしに家族の予定をかきいれて七曜表の青のさやけし

キッチンにモカの香のたつ朝まだき ちちはは遠しいもうと遠し

青空に辛夷の白がにじみでる あなたにだつてとめられないわ

柳は水のにほひをまとふ 目を閉ぢておほきく深呼吸をしませう

その母を叱るをとこの形相の老人虐待統計の一

花びらがわたしの胸にとどまりてひとときののち飛びさりにけり

ゆふさればをとことをんなさしむかふ食卓のあひ兆す混沌

わたくしとをとこのあはひを埋めてゆくことばのかばねうづたかくして

黄の蕊にまとはるひかりの隠微なる藪椿落ち椿 しなない

饒舌なる尻尾つぎつぎのびてきてばつさばらんと切捨てやうか

はかなかる身の内深く卵を抱く十四の夏のわたくしを欲る

ちぎれたものがふたびあひよることはない さくら花芽のふとりゆく宵

ふりきれぬやうな気がする日がありぬ何とかなると思へる日もまた

ごわごわのをとこの言葉をあびし日は微熱を免罪符としてねむる

雨音がやみてしまらくああああとからすの声のかぼそかりけり







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コメント(15件)

内 容 ニックネーム/日時
この前も書いたけど、このシリーズ好きだな〜
一貫してる叙情性・・。
なんだかやわらかい感受性を持っていた日々、
故郷の父母に包まれていた日々への憧憬というか・・
今の家族とかつての家族・・。
文さん、あそこにあの時に戻りたいのかな?
ほたる
2008/06/16 23:37
こんばんは… いつも文さんのお歌をコピペして保存してゐる1ファン素浪人Joeです。

で、すみません。お訊ねしたいのですが・・・
今回の15首と、5月28日にUPされた6首との違ひは何でせうか?
多分「短歌人」誌に掲載されたもの6首と出稿されたもの全部15首だと思ひますが、さうですか?

さう勝手に判断して、選者の選歌基準など考へながら読み比べて見ました。その点が解るやうな気もしました。が、一方ではフ〜ンその程度の選別なのかなぁ…とも思ひました。

これからも胸にヅキンとこたへるやうなお歌を期待してゐますよ。「短歌人」に載らなかつたお歌が後々の人に評価されることを、Joeはひそかに期待してをります(笑)
Joe
2008/06/17 01:35
  黄の蕊にまとはるひかりの隠微なる藪椿落ち椿 しなない

下の句の急き立てるような感じが効果的ですね。文字からの情報だけでテンポを伝えることに成功しているように思います。
いくつかの口語(旧かな)の結句もアクセントになっていると思います。
決定的な破滅はなくても、坐りの悪い壷のような、ちょっと触ると転がってしまう危うさが見えるような気がします。
あまね
2008/06/17 06:44
おはようございます。Joeさんのコメントにまだ文さんのお返事が載っていない段階で、脇から失礼します。
この15首と5月28日の6首との関係はたぶんJoeさんの言われる通りと思いますが(文さん、違っていましたらごめんなさい)、選者の方は15首の中からベスト6を採るというよりは1首目から順に採れるものを採る、ということのようです。ただし、「短歌人」には何人もの選者の方がいますので、ひとによってやり方が違うかも知れません。
ある大先輩の方の歌集にその方の選を担当されている方がメッセージを書かれていたのですが、15首のアタマからすべて採れるので、最初の6首を採ってしまって残りの歌は誌面に掲載できず残念に思っていた、とのことでした。
tamaya
2008/06/17 07:15
☆ほたるさん
おはよう。
そうなの、私はあの頃に戻りたいの。
こころが後ろ向きで、それが私が前に一歩を踏み出せない原因かも。あぁ、一歩を踏み出す勇気がないから、後を向くしかないのか。
けして手に入れることができないから、後ろ向きでいることに安穏としているのかも。

☆Joeさん
何時も読んで頂いてありがとうございます。

tamayaさんが応へてくださつたのですが、投稿最大15首までのうち会員2欄が掲載されるのは最大6首までなのです。
で、おつしやるように最初にアップする6首が短歌人誌にのつたもの、あとの15首が投稿したものすべてです。
私の場合は、結社の歌会に出ることが難しく、他の同人誌には参加してをらず、総合誌への投稿もしてゐないので、結社誌に載らなかつた分も含めて、皆さんに批評していただきたくて、こうしてブログにアップしてゐます。

はい、わたしも胸にヅキンこたへながら詠み続けていかなげれば、と思つています。

2008/06/17 08:31
文さん,tamayaさん,おはようございます。
私もそのメッセージは読んだのですが,そうするとみなさまどのような基準で詠草を並べられているのでしょうか?採っていただきたいものを前にとか?
りりん
2008/06/17 08:38
☆あまねさん
>坐りの悪い壷のような、ちょっと触ると転がってしまう危うさが

ありがとうございます。私自身、隔靴掻痒と言ふようなそんな感じを抱きつつ暮らしていることが多くわけで
口語・旧仮名については、今後の課題だと思っています。結句については、いま一番の課題です。
ご指摘ありがとう。

☆tamayaさん
説明ありがとう。
お書きになったとおりです。
短歌人は会員も多く、限られた時間に選歌をするとなると、やはり頭から採っていく、と言うことになるのでしょうね。

>15首のアタマからすべて採れるので、
私も、そう言って頂けるように、そして15首きちんと目を通していただけるようになりたいものです。
とりあえず、会員1になれば7首載るんだけど、はぁ、先が見えないなぁ。

2008/06/17 08:49
☆りりんさん
私の場合は、毎月の詠草はできる限り連作の形にしたいと思っていますので、あれこれ並べ替えて、15首に絞込み、通して読んで、また推敲したり、といったことをしてまとめています。
皆さんそれぞれのやり方があるでしょうけれど、選者は最後まで目を通してくださるはずですから、自信のあるものから並べる、と言う必要はないんじゃないのかなぁ。
歌会で1首を読むのと違って、せっかく6首載るのですから、10首なり15首で連作を目指す方が、力が付くような気がします。
皆さんは如何でしょう?

2008/06/17 09:01
これが「家族といふ」といふタイトルで括られるとは全く思つてゐませんでした^^;

飯島耕一の「アメリカ」並みのショックです。
・・・が、心地よいショックでありんす。

僕なんか、尊敬する選者の藤原先生と、すでにパクりパクられの共犯関係が成立してるんぢやないかと思ふこともあるよ〜ん♪
くまんパパ
URL
2008/06/17 10:22
一連のお歌、とても素敵だと思いました。
昔と今と、二つの「家族」に身を置きながら、自分らしさと保とうとする姿勢を見せていただいた気がします。

*黄の蕊にまとはるひかりの隠微なる藪椿落ち椿 しなない
このお歌が一番、印象に残りました(^^)
真柴みこと
2008/06/17 11:21
☆くまんパパさん
表題には何時も悩んでいます。
初めの頃は、会員2欄は誌面に表題が載らないのだからと、歌の中から言葉をひとつ選んでいたのですが、これもセンスが必要なようです^_^;

わたしは歌会に出る機会がないので、会員の方と話すチャンスもないので、いまだに皆さん違う世界の方々のような気が…。

☆真柴みことさん
自分らしさを保つこと、難しいです。やっては疲れ果て、またやってみては引きこもり、のくりかえし(V)o¥o(V)

椿の歌、結句4文字がどうしてもできなくて、そして、何故この結句が浮かんだのか、自分でも分からないのです。

2008/06/17 13:39
歌を詠んでいると
昔が懐かしくなって、
父も母のいたころが、
家の中は薄暗かったが、暖かい家族が
寄り添って暮らしていたような懐かしさ
昔を懐かしむなんて、年かもね
nore
2008/06/17 18:05
☆noreさん
はい、年ですね(^_-)b
私など、年々歳々ふるさとや親兄弟が恋しくて恋しくて。
そういう自分を思うとき、私は子供たちにそんな家庭を用意できたのかと、自信がなくなってきます。
少なくとも、子供たちは私にいっぱいに幸福をくれましたけれど。

2008/06/17 19:27
>坐りの悪い壷
のような感じが出ていて絶妙ですね。
と言いたかったのですが、自分のコメントを読み返したら、表現の坐りが悪いという風にもとれたのでちょっと訂正させてください。

やはり薮椿の一首は一連の中でぴっと屹立していると思います。命あるものは100%の確率で死にますが、「しなない」と断言されると「何故」なのかと想像が広がって行きます。
あまね
2008/06/17 20:52
☆あまねさん
いえ、ちゃんと伝わりました、一首の中に表現されている、と言う意味、嬉しかったです(^_^)
気を使っていただいて申し訳ありません。

藪椿の歌、そうしてみるとふっと浮かんだ結句、これでよかったのですね。
歌って、不思議です。推敲して良くなることもあれば、いじるほどダメになっていくこともある。自分でも良く分かっていないから、飽きることがないのかもしれないなぁ。。。

2008/06/17 21:18

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